サッカー日本代表の合宿で練習する左から長友佑都、本田圭佑、長谷部誠＝2018年6月6日

【No　Ball、No　Life】サッカーの2026年W杯北中米大会のアジア最終予選がいよいよ始まった。森保一監督（56）率いる日本代表は、アジア最終予選9月シリーズで、中国に7―0、バーレーンに5―0で快勝。幸先いいスタートを切った。 【写真】長友、長谷部コーチの就任を歓迎「違和感しかないけどオーラが増している」 最終予選の戦いが始まる前、長年に渡って日本代表の主将を務め、昨季限りで代表を引退した長谷部誠氏（40）がコーチに就任して話題になった。森保監督は「彼の欧州での経験はわれわれが前進していく上でいろんな刺激にもなる。より選手目線でいろんなことを伝えられるという大きな武器を持っている」と説明した。 W杯に3大会に出場し、欧州でも結果を残してきた長谷部のコーチ就任を現役選手も歓迎。盟友のDF長友佑都（37）＝FC東京＝は「僕らは代表でも長くプレーしてきたし、海外でもいろいろな経験をしてきた。そういう経験を長谷部さんとともに後輩たちに伝えていきたい」と長谷部コーチに期待を寄せた。 DF板倉滉（27）＝ボルシアMG＝も「選手たちにとって間違いなくポジティブになってくる。長い間、代表のキャプテンとして戦ってきた人なので。最近まで現役で、選手目線で話すこともできる」とそのメリットを歓迎した。 長谷部コーチは、ドイツ1部フランクフルトのU―21（21歳以下）チームのアシスタントコーチを務める。それだけに常に日本代表を気に掛けることができない。時として日本代表を見ることのできない時間も出てくるかもしれないが、逆にいえば欧州にいることはメリット。所属クラブの業務の兼ね合いだが、時間が許せば、日本にいる森保監督に代わって欧州組の視察をする機会も出てきそうだ。欧州の日本人選手の情報を確認するのには適任の存在だろう。 長谷部のような存在がでてくるのであれば、個人的には本田圭佑（38）をコーチに招聘してみても面白いかもしれない。ライセンスというしがらみなしで後進の指導にあたることができる。本田は経験も豊富だし、ほかの日本人選手にはない独特のメンタルの強さを持つ。性格的にはおとなしい現在のA代表の選手たちに、何らかのプラス材料をもたらしてくれると個人的には思う。（一色伸裕）