偽の1万円札でタクシー代金支払い 男に懲役3年の求刑 鹿児島地裁
偽の1万円札をタクシー代の支払いに使った罪に問われている男の裁判員裁判で、検察は懲役3年を求刑しました。 起訴状などによりますと薩摩川内市の会社員・戸田伸明被告は去年10月、知人がカラープリンターなどを使ってつくった偽の1万円札を、本物であるように装いタクシーの運転手に乗車代金として手渡したとされています。 17日の初公判で戸田被告は起訴内容を認めています。 検察側は「通貨の信用を損なう重大な犯罪であり、釣り銭を得たいなどの犯行の動機に酌むべき事情はない」などと指摘し、懲役3年を求刑しました。 弁護側は「被害は多額ではなく、酔った勢いに乗じた出来心的なもの」として執行猶予のついた判決を求めました。 判決は19日言い渡されます。