「このままだと投手陣が疲弊する」 終戦の巨人に球界OBからオフのFA大補強が"必須"と指摘される「理由」
4季ぶりのリーグ優勝に輝きながら、CSファイナルSではDeNAに敗れた巨人のオフの戦略が注目されている。 【動画】頼れる5番弾!大城がサイスニードから放った3号2ランシーン 目指す日本一への道には課題も多く見えたとあって、先のドラフトで上位3人を内野手で固めたことも注目された。 日本シリーズ終了後に本格化するFA戦線、トレードなど含め阿部巨人がどんな補強を見せていくかも話題を集めそうだ。 またCSファイナルSで敗退となったチームには球界内からも様々な考察の声があがっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は10月27日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人の要因】貧打解消にFAで獲得に動く可能性もある!CSの期間の影響は『技術の問題あり?』痛すぎた吉川の存在…巨人がDeNAに苦しんだ要因について語ります!」と題した動画を更新。巨人の敗因、今後の動きについて、独自の見解を語っている。 まずCSファイナルSで敗れたチームにおいては「状態が悪かったというのが全てだと思う」とコメント。 6戦で9得点という貧打には状態が良かった選手が少なかったと指摘。シーズンフル出場を果たした吉川尚輝の欠場も響いたとした。 そして終戦となったことでオフのFA戦線に乗り出すこともすでに報じられている。阪神の主砲・大山悠輔、ソフトバンクの主戦捕手・甲斐拓也に熱視線を向けているとされる中、高木氏は「なかなか難しいな」とぽつり。 まず甲斐に関しては「ソフトバンクから離れるのは想像はつかない」としながら、大山に関しては「少しあるかなと思うけど」とFA権行使の可能性も残していると見る。 一方、今回の動きにはチームを支えてきた捕手、大城卓三の去就もリンクしていると指摘。 主砲と正捕手補強に関してチームが前向きなのは「(2人が)足りてないというよりも、大城が(チームを)出るんじゃないかという予想のもとじゃないか」とコメント。 今季は3捕手併用制となり、本人もFA権行使に熟考の構えを見せている「打てる捕手」大城が流出する可能性もあるとした。 いずれにせよ、チームの補強ポイントに関しては「打線だろうな このままだと投手陣が疲弊する」と明言。CSファイナルSでは主砲の岡本和真を申告敬遠とされると、なかなか得点力があがらず苦しむ場面も目立った。 勝負強さが光る坂本勇人、長野久義も高齢化が進み、期待の若手、門脇誠なども打撃においては安定した力を発揮できていないことで、今オフは大規模な補強に乗り出すと見る。 一方、投手力はついてきたことで「打てば勝てる」と高木氏。課題の打線強化にどんな手を打ってくるかが注目とした。 敗退した巨人では秋広優人、浅野翔吾、萩尾匡也、佐々木俊輔、中山礼都など今後の成長が楽しみな若手も多い。 勝利を重ねながら、育成していく。この難しい2大命題にどのように最適解を見出だしていくか。阿部巨人が久々にオフの主役に躍り出そうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]