北村匠海、『アンチヒーロー』の現場は「ものすごく光に満ちている」 芝居の面白さも改めて実感
■長谷川博己から刺激「お芝居を間近で感じるとワクワクする」 ――長谷川さんの芝居を間近で見て改めてどんなことを感じていますか? 僕なんかがとやかく言える立場ではありませんが、やっぱり迫力がすごいです。長谷川さんご自身は細いタイプだと思うのですが、赤峰として対峙する時はすごく芯が太いなと感じます。明墨の独特な雰囲気は、長谷川さんだからこそ引き立つのだろうなと。役者はそれぞれのルーツによって演じ方が異なるのですが、長谷川さんのお芝居を間近で感じるととてもワクワクしますし、赤峰としても立ち向かう甲斐がありますね。 ――ご自身のお芝居に影響があったと感じる瞬間は? 表情、姿勢、歩き方などの技法はもちろん、ネクタイの玉の結び方など1つとっても、作品ごとに変えているので、具体的に何かというよりはそういった演技などへの姿勢を間近で感じれるのは良い刺激になります。今回、弁護士ドラマだからなのか、撮影すればするほど全員の顔つきや目つきが鋭くなっているのを、モニターを通して感じています。特におでこの力の入り方などは、演じていてもわかるもの。これも長谷川さんが余裕のあるミステリアスな明墨を演じてくれるからこそです。得体のしれないキャラクターと対峙しているからどんどん力が入っていく。みんな顔が釣り上がった状態でずっとお芝居しているので、すごく顔が痛いです(笑) ――紫ノ宮飛鳥(堀田真由)とのお芝居にも注目が集まっています。 紫ノ宮と赤峰は犬猿の仲のようで、実はずっと同じラインにいると思っています。第3話で赤峰がようやく紫ノ宮と並ぶような感覚があったので、この先2人が誰のために動いていくのかも注目してほしいです。ここからは2人のシーンも増えていくので、演じていてもバディー物に近いような。撮影では、相談して芝居を決めることはあまりなくて、テストの撮影でびっくり箱を空けるような感じ。『どうくるかな?』『そうくるか!』みたいなことが多いです。そんな僕らの“タッグ感”もぜひ楽しんでください。