【第96回アカデミー賞】助演女優賞は『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』のダヴァイン・ジョイ・ランドルフ！
現地時間3月10日(日本時間3月11日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第96回アカデミー賞授賞式。助演女優賞に輝いたのは、『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(6月21日公開)のダヴァイン・ジョイ・ランドルフで、絶好調だった前哨戦の勢いそのままに初ノミネートにして初のオスカーを手にした。 【写真を見る】第96回アカデミー賞授賞式にスカイブルーのドレスで登場したダヴァイン・ジョイ・ランドルフ 原題の『Holdovers』は直訳すると、「残留者、留任者、名残」などの意味。本作では、多くの学生や職員がクリスマス休暇を家族と過ごすなか、それぞれの事情で寮に残ることになった孤独な3人のクリスマスと新年を描く。主演のポール・ジアマッティは、古い価値観で教鞭をとる嫌われ者の非常勤教師ポール・ハナム役に、ランドルフは一人息子をベトナム戦争で亡くした学校の料理長メアリー・ラムに扮する。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、編集賞、主演男優賞、助演女優賞の5部門にノミネートされた本作。 ランドルフは「神はすばらしい方です」と感涙しながら「母は私にこう言いました。演劇のほうに行けばなにかがあるはずだと。母に、そしてそばにいてくれた人々、私をここまで導いてくれた人に感謝します。これからも自分らしく、道のりを築いていこうと思います」と言ったうえで、様々な人の名を挙げて感謝したあと、「私のパブリシストもすばらしいんですよ。いつもずっとそばにいてくれて感謝しています」とおちゃめに言って笑いをとった。 ブロードウェイの公演『ゴースト』(12)で霊媒師のオダ・メイ・ブラウンを演じ、トニー賞ミュージカル助演女優賞(英語版)にノミネートされた実力派女優のランドルフ。本作では、第81回ゴールデングローブ賞をはじめ、全米映画批評家協会賞やニューヨーク映画批評家協会賞など多くの映画賞で助演女優賞を獲得しており、遂にオスカー像も手にした。 文/山崎伸子
