セドリックパトカー引退にファン続々のなぜ? 数少ない現役車両に迫る
■レーダー仕様＆珍しい幹部用セドリックが残る静岡県警
静岡県警では先日勇退した山梨県警のセドリックパトカーと同仕様の車両が交通機動隊に配備されており、現役で活動している。2001年に県費で導入された同車は、主に静岡県東部エリアで活動しており、「沼津ナンバー」というのがその証でもある。ポリスロゴも入っていない導入当初のままの外観が特徴的だ。ちなみに同分駐には150系クラウンのレーダーパトカーも存在したが、こちらにはポリスロゴが入れられていた。 現在、搭載レーダー装置による速度測定は、電波法の改正に伴い使われていない。その代わり、シートベルト違反などの取り締まり活動に従事しているということだ。走行距離は約7万キロで抜群のコンディションを誇っており、当面引退させる予定もないという。 一方、幹部用として導入されたセドリックもあり、こちらはY31セダンの市販車仕様。グレードはスーパーカスタムでドアミラー仕様の5ナンバー車となる。こちらは1999年に導入された。取り締まり活動等を行わない同車だが、数年前からイベント等での露出が増えており、しかも展示すると意外にも人気ということだ。まだまだその勇姿を見せ続けてほしい両車である。
■愛知県警では一線は退いているもののセドリック覆面が現役!!
愛知県警交通機動隊では今なおセドリックの覆面パトカーが存在する。第1交通機動隊に所属する同車は2002年に県費で導入され、今年で車齢22年の大ベテラン選手だ。 配備当初より同隊で活躍しており、管内の主要幹線道路などで取り締まりに当たっていたが、現在は一線を退き、県警本部などへの連絡車として使用されている。走行距離は2023年の撮影当時で10万キロ超だったが、隊員の方曰く「エンジン含め特に問題なく動いており、何の不都合もない。引退させる理由も見当たらない」ということだった。 ボディカラーはホワイト。反転灯を備え、前面警光灯はフロントグリル内に収まるハロゲン灯というスタイル。無線アンテナはTLアンテナをトランクリッドに設置するという昔ながらの交通覆面パトカーのスタイルを維持し続けている。 白黒・覆面パトカーともに確実に減少の一途を辿っているYPY31セドリック。いつまでもその勇姿を見せ続けて欲しいパトカーである。なお、セドリックパトカーのかつての勇姿などは『セドリックパトカー スーパーバイブル』を参照してもらいたい。
