「モペットは免許必要」ベトナム大使館でルール情報手交 警視庁
事故や通報が増えているペダル付き原付きバイク「モペット」の利用ルールについて外国人に理解を深めてもらおうと、警視庁交通総務課は9日、東京都渋谷区のベトナム大使館で、ベトナム語に翻訳した交通安全チラシをファム・クアン・ヒエウ大使に手渡し、ルールを周知する交通安全教室を行った。 【画像4枚】便利?危険?次世代モビリティーの「モペット」って何? モペットは道交法上、原付きバイク以上の扱いで、運転免許が必要。一方、ベトナムを含め免許が不要な国も多く、日本に滞在する外国人がルールを知らずに交通違反をしたり事故に遭ったりするケースがある。 この日は交通総務課員がモペットを操作しながら自転車との違いや利用ルールを説明。大使館の職員や関係者ら約30人が写真を撮るなどしながら耳を傾けた。同課の尾崎亮太課長は「日本の交通ルールに理解を深めていただきたい」とし、ファム大使は「在留外国人コミュニティーの交通安全確保のため手を携えたい」と話した。 警視庁では今年、モペットに関するチラシ「交通安全情報」を10カ国語に翻訳して各大使館に提供。今年3月末までに都内で発生した人身事故件数は9件、取り締まり件数は70件(いずれも暫定値)で、いずれも前年から急増している。