ぱんちゃん璃奈がRISEの平岡琴に2-0の判定勝ちも「力不足。言い訳できない」と涙で反省【K-1】
KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級とKNOCK OUT-BLACK女子アトム級の元王者であるぱんちゃん璃奈(フリー)が「K-1 WORLD MAX」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)でK-1初参戦を果たした。ぱんちゃんはRISEのトップ戦線で活躍する平岡琴(TRY HARD GYM)と-47.5kg契約で対戦し、2-0の判定で勝利を収めた。 試合は1R、ともにオーソドックスの構え。ぱんちゃんが圧をかけて、左ハイ、左ジャブからローキック。平岡も左インロー、右ストレート、右ハイ。リーチで劣る平岡は飛び込んでのパンチを狙うが距離が詰まって組み付く場面が増える。 2R、中に入りたい平岡だが、ぱんちゃんの前蹴り、ワンツーでなかなか入れない。入ってもぱんちゃんに組み止められ、パンチを当てることができない展開が続く。それでもローキック、バックブローで局面の打開を図る。ぱんちゃんの左ミドルに右のパンチを合わせに行く平岡。
3R、ぱんちゃんの前蹴りを食らいながらも前に出る平岡がパンチを放つが組み止めるぱんちゃん。ぱんちゃんも前に出てパンチを連打。平岡はバックスピンキックをまじえるなどなんとか突破口を見出そうとするが、パンチの展開になると、やはりぱんちゃんに組み止められ、パンチは単発に。組み合った際に上から押さえつけられ、スタミナを削られる平岡。互いに決め手を欠いたまま試合終了。 判定は30-29、30-30、30-28の2-0でぱんちゃんが判定勝ちを収めた。 ぱんちゃんは試合後の会見で「K-1の舞台に立たせてもらっていい経験になったが、実力が全然まだ足りてないなということを痛感した。対戦相手がどうというより、自分の力不足」と涙まじりに反省の弁。
指導を受けていたK-1アドバイザーで正道会館の石井和義館長から、試合後に「力み過ぎていたね」と連絡を受けたというぱんちゃんは「久々の日本人選手相手で、気持ちが入りすぎたのがダメだったと思う」と語った。 カード発表会見では平岡に「作られた王者」と言われていたのだが「その言葉をいただいた時には正直“なめんなよ”と思って、分からせてやりたいという気持ちはあったが、この試合結果がすべて。平岡選手がうまくて、そう言われても仕方ないと思った。言い訳はできない」とうなだれた。 そして「しっかり倒して、どんどん強い外国人選手や日本の王者と戦っていきたいし、そういう発言をしたかったが“どうしたらいいだろう”という気持ちが今は一番あります」と今後の自らの戦い模様への不安を口にした。