<高校サッカー>全国へ一枚の切符争う 攻守に盤石な正智深谷、堅守の浦和学院…両守護神を中心に1点争う展開か 今季初対決、熱戦の見どころ探る あす17日、決勝
サッカーの第103回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は17日、埼玉スタジアムで正智深谷―浦和学院の決勝(午後2時5分キックオフ)が行われる。勝者が全国高校選手権(12月28日~来年1月13日)に出場する。正智深谷は8年ぶり4度目、浦和学院は初の頂点を目指す。両校が全国選手権を懸けた決勝で対戦するのは初めて。全国への一枚の切符を争う熱戦の見どころを探った。 決勝の見どころ 注目選手は 県高校総体でともに4強の両チームは今季初の顔合わせ。今大会4試合で13得点2失点と攻守に盤石な正智深谷と6得点無失点と堅守の浦和学院の対戦は、正智深谷・森と浦和学院・岡本の両守護神を中心として1点を争う展開が予想される。 8年ぶりの頂点を狙う正智深谷は例年以上に攻撃陣が活発。MF小西、赤川の両サイドに加えて後半からの出場が予想されるMF白岩の速さが相手守備陣の脅威となる。準決勝で欠いたMF近藤がピッチに戻り、攻撃陣に安定感をもたらす。 得点の形はDF鹿倉の正確な左足が起点となるセットプレーが中心か。MF吉田、大和田の中盤でセカンドボールを回収できれば、前線の推進力で相手ゴールに迫る。準々決勝、準決勝と2試合連続得点のデザインされたCKにも期待したい。 安定した守備陣は高いシュートストップ技術が武器のGK森がけん引。準決勝では高さとフィジカルを兼ね備えた聖望学園を相手に積極的な動き出しでハイボールを処理し続けた。DF佐藤、岸田永の精度の高いロングフィードにも注目だ。 対する浦和学院は鉄壁の3バックがゴール前を固める。対人能力が高い右の御武内、中央の上村、左の秋沢がコンパクトな陣形でペナルティーエリア内に防波堤を築く。サイド攻撃が得意な相手だけに小柳、佐藤大の両翼が豊富な運動量で献身的に守りたい。 準決勝の西武台戦ではロングボールを放つ相手にGK岡本がタイミングのよい飛び出しでゴールを割らせなかった。決勝までの4試合で無失点を維持する守護神が、正智深谷の質の高いセットプレーに食らい付きたい。 ピッチ中央で攻守の要となるのはMF平瀬。高い足元の技術でボールを収めると、前に構えるMF平昭、坂間に質の高いパスを供給する。準決勝で決勝ゴールのワントップ橋本の決定力が、初の全国選手権出場を決める鍵となりそうだ。
【関連記事】
- <高校サッカー>決勝は浦和学院と正智深谷 浦学は西武台を破り37年ぶり2度目 正智は聖望学園を下し8年ぶり7度目 17日に埼玉スタジアムで激突
- チーム名は「RB大宮アルディージャ」に エンブレムにはレッドブルを象徴する赤い牛 レッドブル買収のJ3大宮
- J3大宮アルディージャ、1年でのJ2復帰を決める 首位独走の状態、12試合負けなしで勝ち点76 6試合を残して2位以内が確定「日に日によくなっている」
- 浦和レッズ、サッカーボール2千個を寄贈 ACL優勝賞金の一部を使用、さいたまの小学校やサッカー少年団などに さいたま市役所で寄贈式、GK西川がメッセージ「ボール使ってたくさん遊んで」
- 興梠が引退決断 取れなかったタイトル 浦和の監督になって取りに行くと宣言 恩師のペトロビッチ元浦和監督を目指す