中谷防衛相、1月前半の訪英調整 次期戦闘機の開発推進へ協議
中谷元・防衛相は、来年1月前半にも英国を訪れ、ヒーリー国防相と会談する方向で調整に入った。日英とイタリアの3カ国で進める次期戦闘機の共同開発を巡り、2035年の配備開始目標に向けた計画の推進について協議する。司令塔機能を担う国際機関「GIGO(ジャイゴ)」が今月、英国内に発足したのを受け、現地視察を検討する。複数の政府関係者が16日、明らかにした。 会談では、アジアと欧州の安全保障は不可分だとの認識を共有し、自衛隊と英国軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」の締結といった防衛協力の進展を確認。英国が来年、日本を含むインド太平洋地域に空母打撃群の派遣を予定しているのを踏まえ、共同訓練など一層の関係強化を申し合わせる。 戦闘機開発にはサウジアラビアが参画を模索。英国は資金提供を受ける代わりに防衛産業や技術者の育成に協力する方向で検討しており、話題に上る可能性がある。 GIGOは開発に向けた企業との契約や輸出管理などを一元的に担う。初代トップに岡真臣元防衛審議官が就任した。