72歳→66歳→72歳…「公明党」新代表に「斉藤鉄夫」国交相を選出で露呈した深刻すぎる“人材不足”
後継者不足が露呈
「衆議院議員が8名も減ったのですから無理もない。そもそも代表選挙すら事実上は行われたことがないのですから、中央幹事会の後任だって推して知るべし。来年の参院選で落選する議員を選ばないよう、今回の衆院選で当選した議員が新任されることになるかもしれません」 斉藤氏が党代表になった場合は大臣を兼任することができない。そのため公明党は、すでに国交相の後任として衆議院議員の中野洋昌氏(46)を推薦。石破茂首相もその方向で調整に入ったという。 「公明党からは大臣以外にも副大臣や政務官などを出しています。中野氏も元経産大臣政務官です。少なくなった議員の中から官職や党役員を選ばなければならないので頭を悩ませることになると思います」 それもこれも党勢が衰えたために他ならない。 「今回の衆院選で比例区の総得票数は約596万票となり、前回の衆院選(2021年10月)の約711万票から115万票も減りましたからね」 斉藤新代表となって党勢は盛り返せるのだろうか。 「斉藤さんが代表になるのは現時点では適役だと思いますが、石井さんよりマシという程度。山口さんのように失言なくうまくできるかとなると疑問は残る。政治力は山口さんほどではありませんから。何より党代表が70代に逆行し、後継者が育っていないことが露呈したわけですから、党勢を盛り返すことは難しいと思います」
デイリー新潮編集部
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