福井県の敦賀港に初寄港した大型クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」＝2017年9月、同港上空から日本空撮・小型無人機ドローンで撮影

　英国船籍の大型クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」が7月5日、福井県敦賀市の敦賀港鞠山南岸壁に寄港する。敦賀への寄港は昨年10月以来で、市などは気比神宮や近くの神楽通りで歓迎イベントを開催。主に欧米から訪れる乗船客をもてなし、買い物消費や福井へのリピーター獲得につなげたい考えだ。 　ダイヤモンド・プリンセスは全長290メートル、乗客定員2706人。今回の「ぐるり本州一周クルーズ」は横浜港を7月1日に出発し、伏木富山や敦賀、鹿児島などの各港を経て横浜港に戻る10日間の旅程となっている。敦賀港には5日午前8時ごろ入港し、午後6時ごろ出港する予定。 　気比神宮本殿では雅楽の演舞が披露され、社務所では折り紙体験コーナーが設けられる。近くの市武道館では書道体験やおぼろ昆布の手すき体験、NHK大河ドラマ「光る君へ」に関連する展示が行われ、外国人客らに日本文化を楽しんでもらう。 　気比神宮に通じる神楽通りは車を全面通行止めとし、午前9時半から午後10時までキッチンカーなどによる飲食、物販スペースが設けられる。神楽通りにある多目的広場「かぐ～る」には、県内の伝統工芸品や地場産品を販売する出張ショップが開設される。 　鞠山南岸壁に一般車両の立ち入りはできない。市は、午前7時半から午後6時半まで10～15分間隔で金ケ崎緑地から岸壁まで運行する無料シャトルバスの利用を呼びかけている。