練習で笑顔をみせるDF熊谷（撮影・一色伸裕）

サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は22日、千葉市内で、26日の国際親善試合・韓国戦（国立）に向けて練習を行った。合宿2日目で全23選手がそろい、今夏のパリ五輪で主将を務めたDF熊谷紗希（34）＝ローマ＝も帰国して合流。2027年女子W杯ブラジル大会出場へ意欲を示した。 ★「サッカーをやっている限りは目指す」 再始動したなでしこたちの中に、DF熊谷の姿も変わらずあった。帰国して軽めの調整後に取材に応じ、3年後の女子W杯への思いを語った。 「サッカーをやっている限りは、目指すのは変わらない。ここ（日本代表）にいる限りは目指すべき場所で、日本代表として勝つ舞台がW杯」 今夏のパリ五輪は、準々決勝で米国に0―1で惜敗。東京五輪に続く8強に終わって帰国後、「自分の口から代表を引退しますということは、今は考えていない」としながら、悩める心境も明かしていた。 その五輪後初の代表活動。熊谷は「新鮮な気持ちで臨んでいる。代表の服を着てここでやれる喜びは忘れずに戦いたい」と意欲的に語った。「3年後が見えているか、どのような形になるのか自分自身も分からない」としつつ、「目指すべき」と、出場すれば自身5度目となるW杯へ思いをはせた。（一色伸裕） ◆今夏のU―20（20歳以下）女子W杯で5得点、フル代表は初招集のFW松窪真心　「U―20での取り組みが評価されてうれしい。持ち味は前線からの守備。ボールを奪っていい攻撃につなげたい」 ◆パリ五輪のブラジル戦でゴールを決めたMF谷川萌々子　「五輪では得点以外に結果を残せなかった。期待に応えられるように、向上心を持ってやっていきたい」