ネリー・コルダ、5試合連続優勝の快挙!「ラッキーナンバーの13勝目をメジャーで飾れるなんて」と感無量【コラム】
米女子ツアーの今季メジャー初戦、ザ・シェブロン選手権でネリー・コルダが史上3人目の出場5試合連続優勝の快挙を成し遂げた。25歳8か月24日の世界No.1が圧巻のゴルフで他を圧倒した。 早朝から前日サスペンデッドとなった残りホールを消化し最終ラウンドを戦ったコルダは序盤からトーナメントをリードし、最後は後続に2打差をつけ2021年のKPMG全米女子プロゴルフ選手権以来のメジャー2勝目、ツアー通算13勝目を勝ち取った。 「バックナインはすごく緊張しました。風も吹いたし自分史上もっとも長く感じた9ホールでした。本当にこの勝利が欲しかったので信じられない気分です」と声を弾ませたチャンピオン。 今大会は一昨年までカリフォルニアのミッションヒルズで開催されており、優勝者が18番脇のポピーポンド(池)に飛び込むのが恒例だった。昨年から舞台をテキサスに移したが、勝者のダイブの伝統は引き継がれ、小さな桟橋からチーム・コルダの面々が飛び込み水しぶきを上げた。 その直後の記者会見だったためコルダは開口一番「今、震えています。寒いんです」。「堅実なゴルフができてクレイジー、クレイジー、クレイジーは数週間でした。やっと息を吸うことができます」と笑顔を見せた。 2021年にメジャーを獲った後、2023年は血栓の手術を受けたため世界ランク1位から陥落。「昨年は外野からネリーはもうメジャーに勝てないんじゃないか、という声が聞こえてきました。そんな声に打ち勝つにはとにかく一生懸命やるべきことをやって努力を続けるしかなかったです。浮き沈みのある中、ずっと支えてくれたチームの皆に感謝しかありません」 強さの秘訣は「複雑に考えず物事をシンプルにすること。自分の世界だけ、目の前の1打だけに集中しました」とコルダ。相棒(キャディ)のジェイソンが「この1打のことだけ考えるんだ、と苦しいラウンド中ずっと声をかけてくれました。気持ちを先走らせることなくプレーできたのは彼のおかげです」 5連勝で獲得賞金は史上最速で200万ドル(約3億円)を突破。正確には240万ドル以上なので約3億6,000万円強をシーズン序盤で稼いだことになる。 ツアー通算13勝目が2つ目のメジャー。これにコルダは「13は私のラッキーナンバー。13勝目をメジャーで飾れて良かったです」 「健康面で不安を抱えていたからまさか5連勝できるとは。これまで経験した悲しい時期や健康面の不安などすべてが今の私を形成していると思います。浮き沈みを経験したことに感謝しています」