【各地で備え】凍った道路で時速40キロでブレーキをかけると 10日朝にかけて平地でも大雪の恐れ 路面の凍結に注意 福岡
福岡市内のカー用品店には、路面の凍結に備えて、タイヤをノーマルからスタッドレスに交換するドライバーがいました。 ■奥村誠悟記者 「こちらの店では、スタッドレスタイヤのセールが行われています。」 ■タイヤ交換に来た人 「営業でホテル・旅館回りなので、温泉街に行くことが多い。スタッドレスは必要。大体3年間使って買い替えています。」
冬用タイヤとともに欠かせないのがチェーンです。ゴム製のものなどが付け外しがしやすく、耐久性が高いことから人気だということです。会社の車用のチェーンを買いに来たという人がいました。 ■買いに来た人 「スタッドレスよりも(雪が)押し固まっていたら、チェーンの方が安全なので。」 ただし、雪道ではタイヤやチェーンの備えに加え、慎重な運転が必要です。 ■オートバックス 福岡原店・佐藤拓真さん 「スタッドレスタイヤやチェーンを準備しても難しい路面もありますので、低速走行で、その道を通らない選択も頭に入れておく必要があると思います。」
JAFによる検証の様子の動画です。 「ノーマルタイヤ」「スタッドレスタイヤ」「ノーマルタイヤにチェーンを装着」の3つのパターンで、凍った道路で時速40キロで走行しブレーキをかけます。 最初に止まったのは「ノーマルタイヤにチェーンを装着」ですが、それでもストップするのに59メートル進みました。次に止まったのは「スタッドレスタイヤ」で、78メートルのところで止まりました。「ノーマルタイヤ」では、105メートルも進んでしまいました。
ブラックアイスバーンと呼ばれる状況にも注意が必要です。一見、ぬれた路面のように見えますが、実は薄い氷が張っています。この場合、ブレーキをかけてもすぐには止まることができません。JAFは、見た目で安易に判断せず、車が滑ることを前提に慎重な運転を心がけてほしいとしています。 10日午後6時までの24時間に予想されている雪の量は、多い所で福岡県の山沿いで10センチ、平地で5センチです。また、場所によっては今シーズン一番の冷え込みとなる見込みです。 福岡管区気象台は、積雪や路面凍結による交通障害などに注意するよう呼びかけています。