あわしまマリンパーク、15年ぶりに釣りイベント再開 本格解禁に期待高まる
沼津市の「あわしまマリンパーク」は1日から3日まで、水族館などがある淡島での釣りイベントを約15年ぶりに実施した。今回は本格的な釣り解禁に向け3日間限定とし、上級者の釣り人を募集して安全性や釣果、今後の課題などを確認した。今村クニト社長は多くの集客が見込めるイベントの再開について、「大成功。大きく前進」と手応えをつかんだ。 釣り人によるマナー問題などを理由に、自然の海での釣りイベントを行っていなかった。今年、就任した今村社長らが、淡島の自然の魅力を最大限に生かそうと再スタートに動き、地元の釣具店などを中心に多くの協賛を得た。ゴミ袋やライフジャケットなどを提供してもらい、事故防止や環境保全も徹底した。 3日間で県内外から約50人が参加。午前5時から約5時間、駿河湾にさおを出し、ルアーや餌釣りなどを楽しんだ。3日はサメハダテナガダゴや高級魚として知られるアカハタなどが釣り上がった。約60センチのウスバハギを釣った横浜市の阿比留誠さん(37)は「魚の数が多くてすごい。初心者の方にもお勧め。また参加したい」と期待を寄せた。 釣りイベントの担当者清水勇二さんによると、淡島の岩場の先が水深30~40メートルほどと深く、潮当たりも良いため根魚や回遊魚に恵まれているという。今村社長は「マナーも良かった。本格的な解禁日はまだ決まっていないが早く動きたい」と話す。
静岡新聞社