【競輪】石井貴子が岸和田パールカップでG1初V 華麗な復活劇でガールズGPも決めた
「パールカップ・G1」(13日、岸和田) 石井貴子(34)=千葉・106期・L1=が1着。打鐘4角手前6番手からカマした奥井迪(東京)を周回中から追走し、直線で差し切ってG1初優勝。賞金540万円(副賞込み)と、ガールズグランプリ2024(12月29日・静岡)の出場権を獲得した。 初出場のG1で石井貴が勝負強さを発揮した。「信じられなくて…。何回も(頰を)つねっているけど、ちょっと痛い。大丈夫そうです」と率直な感想を語った。 決勝は7番車。初手から難しいレースが想定されたが「まさか奥井さんの後ろになるとは」と7番手とはいえ、積極的に仕掛ける奥井の後位を確保。打鐘2センターから奥井がスパートすると、飛び付き気味に踏んだ山原さくら(高知)、吉村早耶香(静岡)と最終1角で3車並走となったが、ここを乗り越えて直線では奥井とのマッチレースを制した。 これまで単発レースのガールズケイリンコレクションなど、大舞台での優勝もあり、トップ選手の一人だったが、落車によるケガの影響で近年は低迷。「骨が折れてもくっつくし、大丈夫だけど、心が折れてしまって。もう走れないと思ったこともあるけど、こんな日が来るなんて信じられない」。徐々に復調して諦めず努力した先にG1タイトルが待っていた。 この優勝で2020年以来となるガールズグランプリの出場権をゲット。「ケガをしてからきょうまで、大きな目標よりも、その日にできることを精いっぱいやることをテーマに取り組んできた。この先もちょっとずつやっていければ」とぶれることなく一歩一歩とレベルアップに務める。