センバツ高校野球 強く見えるよう「宇治山田商」 東海地区3校のプラカード揮毫 高田高書道部 /三重
◇文字で応援 3月18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、高田高校(津市一身田町)の書道部が、東海地区の出場3校が開会式の入場行進で使う、プラカードの校名を揮毫(きごう)した。【原諒馬】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 出場校のプラカードは例年、「書の甲子園」として知られる「国際高校生選抜書展」で優勝した全国10校が分担して揮毫している。2023年度東海地区・団体の部で2年連続で優勝した高田高書道部が、昨年のセンバツに続き今回も担当した。書の甲子園個人の部で入賞した部員3人が、選手の活躍を願いながら、納得のいくまで書き直しを繰り返しながら仕上げたという。 宇治山田商を担当した笠井実華さん(17)は、同じ三重県の高校のプラカードを書けたことを喜ぶ。「『山』など画数が少ない文字が多いので、弱く見えないよう太くしたり、墨をたくさん使ったりして全体のバランスを見ながら書いた」と振り返り、「狭き門をくぐり抜けて甲子園出場をつかんだと思うので、頑張ってほしい。テレビで見て応援します」とエールを送った。 愛知県の豊川を担当した北村花菜さん(16)は「担当に選ばれたからには、自分が納得して、かつ誰から見てもすてきだと思ってもらいたい」と強い思いで取り組んだという。「2文字だからこそ印象が残るように、画数が少ない『川』も力強く書くよう意識した。プラカードを見て自信を持ち、いつも通りのプレーができるようになってほしい」と期待する。 愛工大名電を担当した三輪優香さん(17)は「勢いをつけて書くことによって、キリッとした感じにまとめた」と話し、「練習でやってきたことを大事にして、悔いの無いようにプレーしてほしい」と話した。 〔三重版〕