トランプが男性を押しのけた? 肩をたたいただけ? 動画をめぐり議論が白熱
<その男性は元上院司法委員会顧問のギャレット・ベントリーだったとみられる>
アメリカのドナルド・トランプ前大統領が、フロリダ州の別荘「マールアラーゴ」で男性を押しのけたように見える動画がSNSに投稿されて話題になっている。 【動画】トランプが男性を押しのけた? 肩をたたいただけ? 動画をめぐり議論が白熱 この動画を投稿したX(旧ツイッター)のアカウント「ペイトリオットテイクス」は、「トランプはこの男を自分の前から押しのけたのか?」とコメント。動画は30万回以上も再生されている。 問題の男性は元上院司法委員会顧問のギャレット・ベントリーだったらしい。ベントリーはこの動画に「ハハハ!」と反応した。 SNSでも、前大統領が自分の前にいたベントリーを押しのけようとしたとみるユーザーが多数を占めた。一部のユーザーが指摘した通り、2017年にベルギーのブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)の会合でも、当時大統領だったトランプは集合写真の最前列中央に立つために、モンテネグロのドゥシュコ・マルコビッチ首相(当時)を押しのけた様子だった。 Xユーザーのコーウィン・メルビンは「物理的反応に対する恐れがないと、こういうことをする!」とコメント。別のユーザーは「その通り。彼は自分が中心でなければならない。必ず」と書き込んだ。 「@Haganaha10」というユーザーは「ヨーロッパの時と同じだ。彼は自分の前にいたモンテネグロの首相を押しのけた。自分が世界中の指導者の前に立つために」と投稿している。 一方、トランプはベントリーの背中を軽くたたいたにすぎないという意見もある。 「おいおい。トランプはいろんな意味で最低だけれど、これは明らかに軽く肩をたたいただけだ。本当のことに集中しよう」と書き込んだユーザーもいた。 トランプ支持者のマイク・デポーチは「トランプは人の背中をたたいている。見ろ、このコメントを。心が弱くてプロパガンダに洗脳された副作用だ。精神病院を復活させる必要がある」とポストした。 2024年米大統領選に向けた共和党候補者選びの先頭に立つトランプは、マールアラーゴなどの不動産や資産の価値を水増しして申告していたと裁判所が判断したことを受け、3億5500万ドル近い支払いを命じられたばかりだった。 トランプはマールアラーゴのリゾートについて、これが制限のない物件で、住宅用途で開発できるという前提に基づき、2011~2021年の資産価値を3億4700万ドル~7億3900万ドルと評価した。 同リゾートについてトランプは、証書に記載されている社交クラブではなく、私邸として転売できるという誤った前提に基づいて、実際には10億ドル以上の価値があると繰り返し主張していた。
<アーサー・エンゴロン裁判官の指摘とは?>
判決の中でアーサー・エンゴロン裁判官は「証書制限の恒久的な性質にまつわる法的なグレイゾーンは存在しない。従って、ドナルド・トランプの2011年から2021年までのマールアラーゴの評価が不正だったことに間違いはない」と判断した。 「ドナルド・トランプは、現在のマールアラーゴには10億ドルから15億ドルの価値があるはずだと主張した。だがそのためには証書で禁じている私邸としての評価が必要なだけでなく、国内で登記されている最も高額な私邸より、およそ400%高く評価する必要がある」とエンゴロン裁判官は指摘している。
イワン・パーマー