球界に驚き…FA人的補償で移籍した大物(5)ソフトバンクの守護神だったが
ストーブリーグで大きな注目を集めているFA市場。FA補強は大きな戦力補強になり得る一方、人的補償が発生する場合には、選手の流出リスクが伴う。今年も西川龍馬の人的補償として日高暖己が広島東洋カープへ。山川穂高の人的補償として甲斐野央が埼玉西武ライオンズへ移籍した。 過去を振り返ると、実績豊富なベテランが選ばれ、他球団入りする事例も少なくない。そこで今回は、FA人的補償で移籍となった大物選手を紹介する。
馬原孝浩
・投打:右投右打 ・身長/体重:181cm/80kg ・生年月日:1981年12月8日 ・経歴:熊本市立高 – 九州共立大 ・ドラフト:2003年ドラフト自由枠 最多セーブを獲得した実績を持つ馬原孝浩も、人的補償で移籍となった選手の1人だ。 2003年ドラフト自由枠で福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)に入団。プロ2年目の2005年途中からクローザーに抜擢されると、同年は22セーブを挙げた。 2007年には54試合登板、2勝4敗38セーブ、防御率1.47の好成績を残し、最多セーブのタイトルを戴冠。その後も守護神として君臨し、チームを支えた。 しかし、2012年は右肩手術の影響で一軍登板なし。同年オフに寺原隼人のFA移籍に伴う人的補償で、オリックス・バファローズへの移籍が発表された。 移籍初年度は3試合の登板にとどまったが、翌2014年はセットアッパーとして55試合に登板し、33ホールドポイント(1勝32ホールド)、防御率3.55と復活のシーズンとなった。 ところが、2015年は9試合の登板で防御率7.56と精彩を欠き、同年限りで退団。そのまま現役引退を表明した。
ベースボールチャンネル編集部