【天皇杯】川崎ブレイブサンダースが信州との点の取り合いを制す、30得点のロスコ・アレン「新しい章がスタートしています」
「チームが必要とする仕事をこなす以外にフォーカスすることはない」
こう試合を振り返ったアレンは、勝因を「ディフェンスが大きかったです、いくつか重要なリバウンドを取り、イージーポイントに繋がる2つの鍵となるスティールによって試合の勢いが僕たちに来ました」と語る。 また、第4クォーター後半に勢いをもたらしたビッグラインナップについて、「鎌田は勝利に大きな貢献をしてくれました」と称える。「サッシャ(キリヤ・ジョーンズ)が欠場する中、僕たちが彼に望む5番の仕事を見事にやってくれました。いくつかリバウンドを取り、オフェンスでは素晴らしいスクリーナーとして、他の選手をオープンにしてくれました。試合の大半で僕たちはサイズ面で相手より劣っていたけど、彼が入ることで僕とゼイ(ジョンソン)のポジションを1つ上げて、サイズ面でも対抗することができました」 今シーズンの川崎は、ロネン・ギンズブルグ新ヘッドコーチの下で、攻撃回数を多くする高速バスケットボールを指向している。そして、208cmのアレンが速攻に絡んでいくことで、その爆発力は大きく増している。 チームの変化についてアレンは、「ニック(ファジーカス)が見事なキャリアを過ごして引退し、ネノ(ギンズブルグHC)が来たことでこれまでと違うスタイルになりました。僕たちはこの変化にアジャストし、新しい章をスタートしています」と語る。 また、新たな川崎において、アレンはプレシーズンも含めてスコアリングリーダーになっているが、「自分が何か特定の役割を担うとは考えていないです」と特別に意識していない。「得点に関しては相手のディフェンスのやり方にもよります。今日は良いリズムで得点できました。トランジションでの得点は、チームメートが僕を見つけてパスを出してくれたおかげで、みんなが1対1で攻めるスペースを作ってくれました。チームが必要とする仕事をこなす以外にフォーカスすることはないです」 本日の群馬戦、連戦の2試合目と過酷な状況の中、アレンには再びガード陣と変わらない運動量で走り回ることが求められる。「試合で疲れることもあります。ただ、このためにシーズン前から準備をしてきています」と自信を見せるアレンが、トランジションから得点を重ねることが川崎の勝利には欠かせない。
鈴木栄一