ヘンリー王子の大炎上「コスプレ事件」、人気ドラマで "蒸し返される"
Netflixの王室ドラマ『ザ・クラウン』の最終シーズンは現在の王室を描いてはいないが、2000年代初期の重要な瞬間(とスキャンダル)は取り上げている。その中の一つに、ヘンリー王子が某誕生パーティでナチスドイツのコスチュームを着た事件がある。 【写真】今では二児の父に!やんちゃなヘンリー王子のロイヤルライフ 『ザ・クラウン』最終話では次のように描かれている。ウィリアム王子とケイト・ミドルトン(後のキャサリン妃)がヘンリー王子とコスチュームを探していると、ヘンリー王子(俳優ルーザー・フォード)がナチスのコスチュームを試着して、「ドイツは帝国だったんだよね?これはどう?」と尋ねる。「どうかしら。かぎ十字は隠す方がいいかも」とケイト(俳優メグ・ベラミー)。ウィリアム王子(俳優エド・マクヴィー)は「待ってくれ。その衣装を着たからって彼がナチになるわけじゃない」と反応する。 実際にはどういうことが起こったのだろう。これが不和のきっかけになったのだろうか。その後、ヘンリー王子はこの事件をどう言っていたのだろうか。知っておくべきことをまとめてみた。
どんな事件?
2005年1月、ヘンリー王子はウィリアム王子の友人の誕生パーティに招かれた。「先住民と植民地」がテーマのパーティだったことから、ヘンリー王子はエルヴィン・ロンメル将軍のアフリカ派遣軍部隊が砂漠で来た迷彩服、いわゆるナチの制服を着た。当時の報道によると、ウィリアム王子はヒョウ柄の服と黒のタイツ、友人のガイはエリザベス女王のコスチュームを着用した。 ヘンリー王子は回想録『Spare』に、コスチュームはパーティ当日に入手したもので、ウィリアム王子とキャサリン妃が“そそのかした”と書いている。 「パーティまで時間がなく、私は選択肢を2つに絞った。一つはイギリスのパイロットの制服。もう一つは砂色のナチの制服で、かぎ十字の紋章が入った腕章とキャップがついていた。ウィリーとケイトに電話して2人の意見を聞いたら、彼らはナチの制服だと言った。私はついでにヒゲも借りて、家に戻った。試着してみせると、2人とも大笑いした。ウィリーのレオタードよりヒドイ! もっとバカバカしい! それがポイントだった」 ヘンリー王子のコスチューム姿の写真はすぐに『The Sun』紙に掲載され、全国で激しい抗議が起こった。「いったいハリーは何を考えているんだ?王室の高位メンバーが笑いを取るためにナチの格好をするなんて。それが彼の考えるジョークだとしたら大失敗だ。ナチは数え切れないほど多くの人々を殺した。それをジョークにしようとするなんて、完全な侮辱だ」と、あるゲストが同紙にコメント。この事件は、イギリス王室とナチの関係を再び浮かび上がらせるものでもあった。 「私の行為が人を侮辱したり当惑させたりするものであったのなら非常に申し訳なく思う。コスチューム選びを間違えたことをお詫びする」とヘンリー王子は謝罪の声明を出した。