日本人は“世界一学ばない国民”という現実。大人の学び直しを成功させる3つの行動
忙しい毎日で、会社と家の往復ばかり。もう少しインプットしたいけど、スマホを見るとついSNSやゲームでダラダラ時間を溶かしてしまう……。 [ポッドキャスト]勤勉な日本人…は嘘?大人の学びを成功させるための3ポイント ビジネスパーソンのみなさんが「定時までに帰れること」をサポートすべく、業務効率化やキャリアアップに役立つ新刊ビジネス書の著者をお招きして、今日からお仕事にちょっと役立つノウハウやTipsをインタビュー。 ポッドキャスト番組「定時までに帰れるラジオ」(#テイジラジオ)(https://open.spotify.com/episode/2plgSKqH6oLj2C01TBprIZ?si=przILwzXSM6SMqCipRmcRQ)の一部をダイジェスト版でお送りします(2月19日配信)。
日本のビジネスパーソンは世界一学ばない
野上: 第2回のテーマは「日本人は世界一学ばない国民」。これ、結構衝撃的な話なんですが、本当なんですかね? 小林:そうですね。いろんなデータがありますが、どうやら日本のビジネスパーソンは世界一と言ってもいいぐらい学ぶ習慣がないようです。
---------- 小林祐児(こばやし ゆうじ) パーソル総合研究所上席主任研究員。上NHK放送文化研究所に勤務後、総合マーケティングリサーチファームを経て、2015年入社。労働・組織・雇用に関する多様なテーマについて調査・研究を行っている。専門分野は人的資源管理論・理論社会学。 著書に『早期退職時代のサバイバル術』(幻冬舎新書)、『働くみんなの必修講義 転職学』(KADOKAWA)など多数。2024年2月に『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』を上梓。 ----------
野上:具体的な統計やデータってありますか? 小林:我々が世界の就業実態を調査したものがあります。この中で、「いわゆる社外学習や自己啓発を広く何かやってるか?」っていうことを聞いてみたんですね。 学びと言ってハードルを上げても仕方ないので、仕事に関する読書とか、そういったレベル感のものも含まれています。そうした時に、日本の就業者の52%が「何もやっていません」と答えました。「半分もいったか」と思ってたんですが、世界の数字を見てみると、例えばインド、ベトナム、インドネシアで「何もやっていない」と答えたのは軒並み5%前後。 世界平均でも20%ぐらいなんです。日本の何もやってないやってないビジネスパーソンの割合は、世界に比べて倍なんです。 野上:意外でした。私の周りはみんなリスキリングと言ってるんですけど……それってかなり一部っていうことですか? 小林:そう、一部なんです。もう1つポイントとしては、日本人は学ばなく“なっていく”んですよ。若いうちは熱心に学んでいても、30代、40代になると学ぶ習慣がなくなっていくことがわかっています。 これだけリスキリングが騒がれていますが、その前から「常に学び続けよう」といった言説はずっとあるんですよね。雑誌をめくれば「稼げる資格」とか「大人の学び」という特集はたくさん目に付きます。しかし、長期推計を見ると、どうも学ぶ人は減ってきてます。これも結構衝撃的なデータでしたね。