肉類や菓子など多彩な商品をそろえた店内。中央は湯川社長

　サッカー教室を運営する湯川グループ（富山県高岡市中曽根、湯川ルシレーネ社長）が１２日、同市中曽根で輸入食品店をオープンする。店を構える牧野地区は外国人が多く暮らしているためで、ブラジルを中心に海外の食品や生活用品を販売する。店内に軽食を提供するカフェスペースも設け、多様な国籍の人が暮らしやすい地域づくりにつなげる。 　高岡市内で暮らす外国人は６月末時点で４１６８人。このうち牧野地区は人口の約５％に当たる４９３人がおり、国籍はブラジルやロシア、パキスタンなどさまざまだ。 　湯川グループは、サッカーの元日本代表監督のジーコさんが監修する教室「ジーコ１０・サッカースクール」を運営する。湯川社長が教室を通じて全国を飛び回る中で、県内には海外の食品を扱う店が少ないと感じて開店を決めた。 　店名は「コンビニヤ」で店舗は鉄骨平屋建て約１５０平方メートル。ブラジルでは「シュラスコ」と呼ばれるバーベキューのような料理が人気なため、鶏や豚、牛、羊など冷凍の肉類を中心に２００品以上をそろえた。

　同国の炭酸飲料やスイーツ、化粧品、洗剤、東南アジアのスナック菓子なども用意した。カフェスペースはハンバーガーやコーヒーを提供し、２～４人掛けのテーブル３台を置く。 　１２～１４日は午後１時から同８時に開店記念イベントを開き、来店客や地域住民を対象に商品の試食やバーベキューを行う。 　湯川社長は「母国の食品を家族で味わって楽しんでほしい」と話している。