佐藤氏 環境軸としたまち「着実に」 「初心に返る」決意新た【長野県 飯田市長選】
「対話と現場主義を貫いて、日本一の住みたいまちに向かって、一歩一歩着実に皆さんとともに進んでいきたい」―。同級生を中心に集まった大勢の支援者を前に佐藤氏は力強く決意を語った。 長野県飯田市鼎一色の選挙事務所には午後7時ごろから支援者が詰めかけ、速報が流れるのを待った。同9時6分に当確が伝わると大きな歓声が上がり姿を見せた佐藤氏を拍手で迎えた。 妻の圭代さんら家族と並び万歳三唱し、「力強い支援で再び押し上げてもらった」と感謝。「不安があったが、街頭演説を重ねるうちに手応えが確かなものになった」と振り返り「1期目が評価される戦いだった。改めて初心に返り、厳しい声にも向き合っていく」と述べた。 インタビューで「環境を軸にまちと産業を活性化させていくという訴えがどこまで浸透したのか、改めて市民に理解してもらい実行していかなければ」と強調。優先課題として、リニア駅周辺整備や信州大学の水素製造装置設置を挙げ「タイトだが計画通り進めていく」と語り、「リニアで降りてもらえる理由があるまちにしていく」と力を込めた。 山下大輔幹事長(57)は「投票率が下がったのは残念だったが、後援会の各支部の協力があって良い選挙戦ができた」と振り返った。