【横浜好き】ベイスターズのルーキー度会隆輝の活躍で、牧秀悟のスゴさを再確認する
第2戦は第1打席でレフトフライを放ち、初めて外野に打球が飛びましたが、続く第2、第3打席はいずれも空振り三振。この日もノーヒットかと思われましたが、第4打席に二塁への渋い当たりの内野安打で、ようやくプロ初安打を記録しました。
初戦の菅野、第2戦は戸郷翔征に抑えられた後、左腕の高梨雄平から初安打を放つと、第3戦は同じ左腕の今村信貴を相手に、ようやく本来の打撃を見せました。第1打席で二塁打を放つと、第3、第4打席も安打を放ってプロ初となる猛打賞を記録。
これで波に乗ると、次カードの東京ヤクルトとの3連戦では、3試合連続マルチ安打と爆発。初戦で2本の単打を放つと、2戦目では二塁打にプロ初本塁打も記録。3戦目は三塁打、二塁打、内野安打で、本塁打が出ればサイクル安打の活躍でした。
その後も勢いは止まらず、3・4月の30試合でマルチ安打10試合、うち猛打賞が3試合と大当たりで、月間打率.288、6本塁打、22打点と主軸級の働きを見せ、その後の快進撃(2021年シーズン:打率.314 22本塁打 71打点)につなげています。
オープン戦で12球団トップの成績を残し、開幕3連戦では貴重な同点弾を含む2本塁打、さらに猛打賞を記録し、あわやサイクル安打の活躍も見せた度会は、現時点ですでに牧の先をいく活躍と言えるかもしれません。
ただ、最悪のスタートから右肩上がりに成績を上げていった牧に対して、度会は最高に近いスタートから3戦目に失速、というのは少し気になるところですが、まだ何もかもが始まったばかり。
とにかく夢は無限大に広がる、そんな気持ちにさせてくれるのが、度会という選手であることは間違いありません。3年前に牧が見せてくれた快進撃を、度会がまた見せてくれるのか。開幕早々、見逃せない試合が続きそうです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸