女性陸士長の懲戒処分を発表した陸上自衛隊東千歳駐屯地（北海道千歳市）

　自衛隊で認められていない「兼業」をした上、部外者に暴行を加えたとして、陸上自衛隊の22歳の女性陸士長が、懲戒処分を受けました。 　停職8日の懲戒処分を受けたのは、陸上自衛隊東千歳駐屯地の第11普通科連隊に所属する女性陸士長(22)です。 　第7師団司令部によりますと、女性陸士長は2023年3月ごろから約半年間、兼業し約80万円の報酬を得ていたということです。 　さらに女性陸士長は同年11月10日、札幌市内の兼業先で勤務中に部外者を蹴る暴行を加えたことも、部隊への情報提供で発覚。 　逮捕はされませんでしたが、2024年3月26日付で懲戒処分を受けました。 　自衛隊によりますと、兼業が発覚するまで女性の勤務態度に問題はなかったと言うことですが、聞き取りに「金銭欲しさから兼業しました。深く反省しています」などと話しているということです。 　同連隊長の太田光 1佐は「今回の事案を真摯（しんし）に受け止め、今後は隊員指導の徹底を図りより精強で健全な部隊の育成にまい進してまいります」とコメントしています。