市内の大学内に期日前投票所 10月の市長選、若者の投票率アップへ【宇部】
宇部市選挙管理委員会(福永浅乃委員長)は、若年層の投票率向上を図るため、10月27日に実施される市長選で、山口大の工学部と医学部、宇部フロンティア大に初めて期日前投票所を開設する。市議会6月定例会一般質問3日目の17日、木原大介議員(令心会)の質問に福永委員長が答えた。 投票率の低下は全国的な課題。昨年4月に行われた市議選の投票率は過去最低の37・51%で、中でも18~29歳の投票率は14・70%と低かった。選挙での投票は政治参加の第一歩となるため、若者の生活環境に即した投票しやすい環境づくりが狙い。 山口市の山口大吉田キャンパスなどで先行事例があり、学生はもちろん、教職員、医師、看護師、周辺の地域住民の投票環境整備という狙いもある。各キャンパスでの開設は1日限りだが、開設に当たり学校との連携に加え、SNSなどでの積極的な発信、地区だよりなどでも周知に努める。 投票率が低下する中、期日前投票の利用率は高く、2022年の参院選以降は大型商業施設2カ所にも期日前投票所を設置。昨年の市議選では、商業施設2カ所で3958人が期日前投票を行った。 福永委員長は「投票率の向上へ、環境づくりに努めていく。今回設置の投票所でより多くの人に来場してもらうことを期待している」と述べた。