氷河が解けた美味しい水で育つ アイスランド4代目酪農家ヨンさんの羊
ダウンジャケットにニット帽、手袋……、いつもより膨らんだスーツケースを転がし成田へ。ヘルシンキ経由で北極圏に位置するアイスランドに向かった。国名からイメージしていた“氷の国”は想像を超えていた。
海岸沿いをクルマで走っていると緩やかな牧草地にヒツジやウマの姿をよく目にした。アイスランドは水産業以外にも牧畜が盛んで、澄んだ空気と氷河が解けた美味しい水の環境で育ったヒツジの肉、羊毛は世界でもトップクラス品質を誇るそうだ。特に仔羊を使ったラム肉は柔らかくてクセがなく、地元の料理に欠かせない食材だ。 フーザヴィークで羊酪農を営むヨン・グンナソンさんは農場を引き継いだ4代目。広大な牧草地に放された羊を、犬を使い羊舎に集めていた。少し照れながらも写真を撮らせてくれた。 (2017年4月撮影・文:倉谷清文) ※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<息づく大地:ホットなアイスランド>-倉谷清文第5回」の一部を抜粋しました。