奥菜恵が15年ぶりに写真集発売「まさかこのタイミングでオファーが、気張らずそのままの姿を」
デビュー30周年を記念して、15年ぶりとなる写真集『奥菜恵写真集 Okina Megumi』(宝島社)を刊行した奥菜恵。色香漂う妖艶なショットから、愛犬と戯れるナチュラルな姿まで、多彩な表情が収められた写真集の見どころや、6月から公演が始まるナイロン100℃の舞台にかける思い、ターニングポイントになった作品などについて語ってもらった。(前後編の前編) 【写真】15年ぶりに写真集発売した奥菜恵の撮り下ろしカット【5点】 ──15年ぶりとなる写真集のオファーがあったときは、どんなお気持ちでしたか。 奥菜 まさか、このタイミングで写真集のオファーがあるのかと。いいのかな……という気持ちもありつつ、2022年でデビュー30周年の節目を迎えたのもあって、チャレンジさせていただきました。 ──事前にどういうコンセプトの写真集にしようと考えていたのでしょうか? 奥菜 過去に出した写真集とは違う、ナチュラルな“今の私”を大切にしようと。野口貴司さんというファッションのフォトグラファーに撮影をお願いして、かっこよく仕上げたいねというのが始まりでした。 ──野口さんとは面識があったんですか? 奥菜 今回が初めましてでしたが、そう思えないぐらい自然にカメラの前にいることができて。優しくて穏やかな方で、素の表情を引き出してもらえました。 ──写真集の撮影にあたって事前準備などはされたのでしょうか。 奥菜 せっかくの写真集なので、もうちょっと太って体を作らなきゃとプロデューサーとお話しをしていました。 ──痩せるでははく太るなんですね。 奥菜 以前から定期的にピラティスはやっていたんですが、それに加えて筋トレを始めて、プロテインも飲んでいました。 ──撮られている最中は、どんなことを意識しましたか? 奥菜 どう撮られようとか、どう見せようという意識はあまりなかったです。見える景色や風を感じながら、自分の中に沸き起こる感情のままに撮っていただきました。二日間の撮影だったんですが、集中しつつも、リラックスして楽しむことができました。 ──写真と映像では、撮られるときの気持ちも違うのでしょうか。 奥菜 違いますね。映像だと役があって、役としてカメラの前にいますけど、写真の場合は自分なんだけど、どこか自分じゃない自分もいて、別の空間に行けるような感覚なんです。 ──完成した写真集を見た感想はいかがでしたか。 奥菜 愛犬と一緒の写真もあるんですが、気張ることなくそのままの姿を収めていただきました。 ──6月から8月にかけて、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが主宰するナイロン100℃の結成30周年記念公演「江戸時代の思い出」に出演しますが、舞台も久しぶりですよね。 奥菜 2020年にケラさん作・演出の「プラン変更~名探偵アラータ探偵。最後から7、8番目の冒険~」というリーディング公演に出演したんですが、コロナ禍での配信でしたし、公演日は公開ゲネプロも含めて二日間。本格的な舞台は2017年に出演した劇団鹿殺しの「親愛ならざる人へ」以来です。「江戸時代の思い出」は新潟、兵庫、北九州と地方公演もあります。 ──どういう内容の舞台になるのでしょうか。 奥菜 まだ台本がなくて、タイトル通り江戸時代のお話としか聞いていません(笑)。ナンセンスコメディーとのことで、私はケラさんのお笑いのセンスが大好きですし、ケラさんとは「プラン変更」以外にも何度かお仕事でご一緒しているので本当に楽しみです。 衣装協力:LAGUNAMOON
猪口 貴裕