益若つばささんが愛車を初披露! ヤマハの原付から始まった愛車遍歴に迫る
愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第35回。前編は、アーティスト・モデルの益若つばささんが愛車を初披露! 【写真を見る】益若さんの現在&過去の愛車(16枚) ホンダの“クリエイティブムーバー”が懐かしい!
7年近く乗り続けるレクサス
撮影現場に、益若つばささんは愛車のレクサス「NX」を運転して颯爽とあらわれた。クルマから降りた益若さんと挨拶を交わすと、「黒いラメのボディカラーも内装カラーも、こだわって選んだ自慢の愛車なんですよ」と、明るく笑った。その口ぶりから、どれだけこのクルマを愛しているのかが伝わってきた。 “Premium Urban Sports Gear”というコンセプトで開発されたレクサスNXがデビューしたのは2014年。全長4.6mのミドルサイスSUVで、発表当時はヨーロッパ市場に向けて開発したモデルという説明を受けた。アメリカ市場には、もうひとつ大きいクラスのレクサス「RX」がフィットするのだ。いっぽう、日本の道路環境にはレクサスNXのサイズ感がちょうどよかった。 そしてレクサスNXは、2021年にはじめてのフルモデルチェンジを受け、第2世代へ移行した。けれども益若さんは、「このNXが好き過ぎる」と、きっぱり。 「もう7年近くも乗っているので、さすがに次のクルマを考えないこともないんですけど、好きなところばかりで不満がないんです」 では、愛するレクサスNXに至るまでの道のりを、振り返っていただこう。
初の愛車はヤマハの原付
益若さんは16歳で原付の免許、18歳で運転免許を取得している。 「埼玉の駅から遠いエリアに住んでいて、免許を取れる年齢になったら教習所に行くという文化がありました。原付の免許を取ってからはヤマハの『ビーノ』に乗っていました。高校3年の時にクルマの免許も取っています。当時、実家には三菱『パジェロ』とお姉ちゃんのホンダ『S-MX』があって、だから自分の愛車ではないけれど、初めて運転したクルマはS-MXでした」 1996年に発表されたホンダS-MXは、いまにして思えば画期的なモデルだった。同社のミニバンである「ステップワゴン」をベースに、ローダウン仕様をラインナップしたり重低音を強調するエグゾーストシステムを用意したり、カスタムカーのドレスアップの手法を採り入れたのだ。フロントシートがベンチシートだったことも話題になった。 ストリート系のこのクルマに、18歳の益若さんが乗っている姿を想像すると、ぴたりとハマる。 「免許を取りたての最初のドライブは緊張して吐きそうでした。友だちを乗せてお台場に行ったんですが、レインボーブリッジを渡るときにトラックが近くに迫ってきて『死ぬ死ぬ!』と、思いました(笑)。親は、居酒屋に行っても私が運転できるからお酒が飲めて嬉しい、と言っていましたね」 ホンダS-MXとの生活は2年ほど続いたけれど、やがて仕事が忙しくなった益若さんは、東京で暮らすようになる。