柔らかく微笑む

　京本大我（「SixTONES」）が映画単独初主演を飾り、古川琴音と共演する「言えない秘密」の新場面写真3枚が公開された。 【フォトギャラリー】「言えない秘密」新場面写真 　原案は、台湾の国民的スターであるジェイ・チョウが、初監督にして主演を務め、台湾アカデミー賞で作品賞含む3部門を受賞し、アジア圏内で大ヒットを記録した同名映画。京本がトラウマを抱える音大生、古川が謎めいたヒロインをそれぞれ演じ、横田真悠、三浦りょう太（「りょう」の漢字は、けものへんに「寮」のうかんむりなし）、坂口涼太郎、皆川猿時、西田尚美、尾美としのりが共演する。「俺物語!!」「チア☆ダン　女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の河合勇人監督がメガホンをとった。 　過去の出来事からトラウマを抱えた音大生・湊人は、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出会いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の天真爛漫なキャラクターと心動かすピアノ演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものになっていく。しかし、突然、雪乃は湊人の前から姿を消してしまう。 　本作で京本が演じるのは、留学先での経験からトラウマを抱え、日本の音大に通いながらもピアノとは距離をおこうとする音大生の湊人。SixTONESのメンバーとして圧倒的な人気を誇りながら、「エリザベート」や「ニュージーズ」、「流星の音色」など数々のミュージカル出演経験、そして作詞作曲まで手掛けるなど音楽に造詣が深い京本と湊人というキャラクターの親和性は本作の完成度をさらに高めている。オリジナルの設定から大学生に引き上げられ、さらに京本自身に近づいた湊人というキャラクターに対し、京本は「湊人というキャラクターは今まで演じた中で一番自分に近いかもしれない」と話している。悩みやトラウマを抱え、乗り越えようともがく湊人は、京本だからこそ演じることのできたキャラクターとのシンクロも見どころとなっている。 　さらに、古川演じる雪乃とのシーンでは、トラウマを抱えながらも、一緒に過ごすうちに次第に心を通わせる過程をより繊細に丁寧に演じている。特にセリフのない場面で、雪乃を追う視線や、鍵盤を見つめる視線など、“目”の演技だけで嬉しい感情や切ない感情が伝わるシーンが印象的だ。今回公開された写真でも、柔らかく微笑む姿、雪乃と見つめ合いながら会話する様子、さらにはひとりでピアノを弾く姿まで、多面的な湊人の魅力が伝わるカットとなっている。 　「言えない秘密」は6月28日全国公開。