特集「キャッチ」戦争遺跡が残る島がまるごと美術館に 戦闘機のプロペラに彫刻家が未来を刻む 福岡・宗像市
あいにくの天気となったこの日、およそ3か月かけて作り上げた作品を会場に設置します。横殴りの雨風を受けながら、最後の作業です。 ■中西さん 「(Q.きょうはちょっと天候が…)設置の時に大変な目に遭った分、お客さんが来た時にかんかん照りでいい天気で作品が(見られて)晴れればいいなと思います。」
そして、迎えた芸術祭。中西さんの思いが通じたのか、太陽の光が…。 ■訪れた人(50代) 「海と空とプロペラで羽ばたいていく、未来への希望みたいなものを感じる。」 ■訪れた人(40代) 「絵になります。オレンジ色と(空や海の)水色のコントラストがとってもいい。」 ■響きあうアート宗像 実行委員会・武藤美奈 代表 「全然違うパーツが1つのものになっていると思う。私たちもお互いを認め合えるような感覚をもてたらいいなと思います。」 ■中西さん 「自分がベラベラしゃべることじゃなくて、作品がしゃべってくれるようなものを自分は一生懸命作ったつもりなんで、あとは作品の中からメッセージをちょっと聞いてほしい。」 戦争の傷あとを包み込むやさしい祈り。過去から未来へと響き合います。
宗像市で開かれているこの芸術祭は会場が2か所あります。ご紹介した大島では、中西さんのほかにもプロの作家や学生たちの作品を楽しむことができます。
また、JR教育大前駅からほど近い旧唐津街道「赤間宿」でも、古民家などに作品が展示されていて、2つの会場をあわせると作品の数はおよそ120点です。 芸術祭「響きあうアート宗像」は3月24日まで開かれています。