松井秀喜氏「ユニバーサル野球」イベントにサプライズ出席「こういう野球もあるんだ。素晴らしい発想」
ヤンキースの松井秀喜特別アドバイザーが21日(日本時間22日)、ニューヨーク州郊外で行われた障害者のために開発された「ユニバーサル野球」のイベントに出席。通常の野球場の約20分の1の縮小規模で行われる野球ゲームを、参加者と共に楽しんだ。 【動画】ついに出た!大谷翔平、日本人メジャー最多の通算176号は豪快!! 「ユニバーサル野球」は日本の企業が開発。ピンを抜くことで、固定されたバットが回転し、直径10センチほどのボールを打ち返す。重度の障害があっても、指、口、足などわずかな可動域があればプレーできる。野球盤の大型版のような装置で、2019年に第1号がつくられ、これまでに200か所でイベントを開催。今回、海外での初開催に伴い、基金を立ち上げ、子どもたちへの野球の普及を支援している松井氏がサプライズで参加した。 実際に松井氏が打席に立つと、MVPコールが沸き起こったが、結果は三者凡退。快音は鳴らなかったものの、参加者とハイタッチを交わして交流。「こういう野球もあるんだと、また広がっていけばいいなと思うし、応援しています」と挨拶した。 「発案者は、かなり素晴らしい発想ですね。あれだと、ピンを引くだけ(ボールが打てる)ですから。でも、技術がいりますね。まさか、三者凡退に終わるとは思わなかった。悲しいかな」と苦笑いの松井氏。陸上やバスケットボールなどに比べて、障害者の参加にハードルが高い野球は、東京五輪のパラリンピックの種目になっていない。 「野球は確かに難しいところがある。グラウンドも大きいですし、ボールや道具を使いますから。そういう意味では、こういう試みは、ひとつのヒントになると思う」と期待していた。
報知新聞社