「ミイナ」と呼んで!久光スプリングスの入団内定18歳がデビュー JTにフルセット負けも…「明日」への可能性【Vカップ】
バレーボールVリーグ女子1部(V1)の全12チームによるVカップが16日、宮崎市総合体育館などで行われ、今季リーグ戦で年間6位(レギュラーラウンド3位)の久光スプリングスはJTマーヴェラスにセットカウント2―3(16―25、25―23、16―25、26―24、9―15)で競り負けた。通算1勝1敗となり、次戦は神戸市の神戸総合運動公園体育館で23日にトヨタ車体クインシーズ、翌24日に東レアローズと対戦する。 ■【写真】生き生きとした表情を見せる久光の井上未唯奈 Vカップは12チームを2グループに分けて1次リーグを行い、各グループの上位2チームがトーナメント方式で争うファイナルラウンドに進出。4月7日に優勝チームが決まる。
5セットでコートイン、臆することなくプレー
久光のスターティングメンバー(第1セット)は、中川美柚(24)、北窓絢音(19)、万代真奈美(25)、吉武美佳(20)、大竹里歩(30)、チタポーン・カムランマーク(28)、リベロ・高橋葵(18)。 久光は初戦(3月9日)の高橋に続いて、大阪・金蘭会高からの入団が内定している18歳の井上未唯奈(みいな)が2枚替えでデビューした。全5セットでコートインし、未得点ながら、第1セットではコート右側からアタックを放つなど臆することなくプレーした。 レギュラーラウンド最終戦(対埼玉上尾メディックス)となった2月11日、試合後のことだ。新人紹介でマイクを握った井上がSAGAアリーナ(佐賀市)のファンに向かって「これから『ミイナ』と呼んでください!」と、初々しい声であいさつした。チームウエアに身を包んだニューフェースはホームの大歓声と拍手に包まれ、久光の一員になったことを実感。あれから1カ月の月日がたち、ユニホームに袖を通した背番号「19」がVリーガーとしての一歩を踏み出した。 深澤めぐみ(20)と濵松明日香(25)がコンディション不良のため、今回の宮崎遠征に同行せず、初戦に続いてこの日も12人の少数陣容で臨んだ。連係面でのほころびが随所で散見されただけでなく、ミスも相次いだ。アタックの失点はJTの「7」に対して、倍以上の「16」を計上。被サービスエースも目立った。