第85回菊花賞（20日・京都11R3000メートル芝18頭、GⅠ）クラシック3冠レースの最終戦。2番人気のアーバンシック（クリストフ・ルメール騎乗）が3分4秒1で優勝し、GⅠ初制覇で重賞2勝目を飾った。青森県産馬としてグリーングラス以来48年ぶりの菊花賞優勝を目指したハヤテノフクノスケ（牡3歳。階上町・ワールドファーム生産）は、GⅠの厳しい流れに勝負どころで置いて行かれる形となり、18頭中8着。歴史的快挙は逃したものの、他の馬がスタミナ切れで次々と脱落する中、最後まで着実に脚を伸ばすなど長距離の舞台で地力は示した。 　現地でレースを見守った生産者の村上薫さん（75）は「感無量。よくやったと思う」と健闘に拍手。厩舎（きゅうしゃ）関係者からはまだまだ成長の余地がある馬と聞いているといい「まずは自己条件のレースを勝ち上がって、重賞レースを勝つような馬になってくれたら。またGⅠに出られるようこれからも頑張ってほしい」と期待した。 　青森県関係ではこのほか、JRA現役最年長騎手の柴田善臣（東北町出身）が騎乗したピースワンデュックも出走。2周目の向正面手前で先頭に立つなど見せ場を作ったが、最終コーナー手前で失速して15着と大敗した。