ねぶた、ねぷた 熱気 最後まで 「長沼まつり」40年の歴史に幕 福島県須賀川市
地元住民を中心に作るねぶたやねぷたが練り歩く恒例行事「長沼まつり」は14日、福島県須賀川市長沼の金町通りで繰り広げられ、約40年の歴史に幕を閉じた。終了を惜しむ大勢の来場者が詰め掛け、会場が熱気で包まれた。 ねぶたを作り続けてきた「私たちのねぶた愛好会」や地元小中学校、須賀川創英館の児童生徒が制作した8基が繰り出した。「ハネト」と呼ばれる踊り子が「ラッセラー」の掛け声に合わせて舞い、祭りを盛り上げた。踊り流しやよさこい踊り、子どもみこしも登場した。 地域を活気づけようと、1985(昭和60)年に始まった。少子高齢化に加え、コロナ禍の2020(令和2)、2021年の中止を経て担い手不足が顕著となり、中止の判断に至った。 まつりの立ち上げメンバーでもある、実行委員会の戸田修一委員長は「にぎやかに終わることができて何よりだった。一つの時代を駆け抜けたという感覚だ」と語った。参加団体から続けてほしいとの声が相次いだことに「40年続けた先輩がいたというバトンを、次につなげてほしい」と願った。