スペインの鬼才カルロス・ベルムト監督最新作 人間の心の闇のタブーに踏み込んだアンチモラル・ロマンス 映画『マンティコア 怪物』
スペインの鬼才カルロス・ベルムト監督の最新作、映画『マンティコア 怪物』の最新予告映像が公開された。 空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーのフリアンは、同僚の誕生日パーティーで美術史を学ぶディアナに出会う。内気で繊細な性格のフリアンだが、次第に聡明でどこかミステリアスなディアナに魅かれていく。しかし、フリアンは隣人の少年を火事から救った出来事をきっかけに原因不明のパニック発作に悩んでいた。やがて彼が抱えるある秘密が、思いもよらぬマンティコア[怪物]を作り出してしまう。 監督は、架空の日本アニメ「魔法少女ユキコ」に憧れる白血病の少女をめぐる悲劇を描いた劇場デビュー作『マジカル・ガール』がサン・セバスチャン国際映画祭グランプリ&監督賞をダブル受賞する快挙を成し遂げ、巨匠ペドロ・アルモドバルに「この映画を猛烈に愛する」と言わしめたカルロス・べルムト。 「日本文化は僕の血肉」と語り日本の漫画、アニメ、映画をこよなく愛するカルロス監督の作品はその独創的なストーリーと先読みできない巧みな構成で多くのファンを魅了、『マジカル・ガール』は日本でもカルト的な人気を博した。 海外の評論家たちから「傑作」「残酷」「最もタブーな題材への挑戦」「巧妙で、恐ろしいラブストーリー」などと絶賛される本作は、そんなスペインの鬼才が描く、人間の心の闇のタブーに踏み込んだ衝撃のアンチモラル・ロマンス。予告映像ではVRゴーグルを通して何かを見ているフリアンの姿が不穏に映るが、現実と空想に横たわる倫理の一線とは、そして彼に問われるモラルとは。 映画『マンティコア 怪物』は、2024年4月19日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部
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