秋でも「2日目カレー」は食中毒リスク シチューや煮物も要注意 涼しくなっても常温放置NG
厄介な特徴をもつウェルシュ菌
また、これからの時期、暖かい煮込み料理を食べる機会が増えていきます。 中には「2日目のほうが味が染みておいしい」と言う人もいますが「2日目カレー」には、食中毒リスクが―― 農林水産省もSNSで「煮込み料理をたくさん作った時はウェルシュ菌 による食中毒に注意」と呼びかけています。 ウェルシュ菌は酸素が少ない環境を好み、主にカレーやシチューなど大量に作った煮込み料理で増殖する細菌だということです。 このウェルシュ菌の厄介な特徴が―― 「殺菌してもウェルシュ菌は熱に強い芽胞という状態になることがあって、芽胞だと100℃で何時間加熱しても生き残る場合も。食品を加熱しなかったり再加熱が不十分で食べるとウェルシュ菌による食中毒が起こるケースもあります」(中居さん) これからの時期、暖房で室内が暖かくなるため、食べきれない場合は小分けにしてすぐに冷蔵保存することや、再加熱する場合は全体をかき混ぜながらしっかり加熱することが大切です。 「基本的に細菌が増殖しやすい温度が20℃~50℃と言われています。涼しくなっても常温放置は避けていただきたい」(中居さん)