テストステロン値の低下「ストレス解消」で数値が戻ることも 更年期障害の症状が軽減も メタボにつながると逆効果
長期休暇の際、体を動かし、趣味にたっぷり時間を使いたいと思えば、飲み過ぎは避け、食事も規則正しく3食を適量食べようとする人は多いだろう。実はこれだけで、テストステロン値がよくなることがあるのだ。
休暇に限らず、日常生活でも、健全なストレス解消法や食生活の改善で、テストステロン値を上げることができる。
「休日にご家族でスポーツ観戦をしたり、外食をするなど、ワクワクするようなことに取り組むと、テストステロン値は自然に上がりやすくなります。ワクワクすることを増やすことが、男性更年期障害の予防にもつながります」
そうした前向きな気力が起きないほど症状がひどいときには、正しい診断を受けた上で、TRTが有効になる。日本メンズヘルス医学会のサイトで近くの専門医を探し、相談してほしい。 (取材・安達純子) =あすにつづく
■井手久満(いで・ひさみつ) 順天堂大学大学院医学研究科泌尿器科学デジタルセラピューティクス講座特任教授。医学博士。1991年宮崎大学医学部卒。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校ハワードヒューズ研究所、帝京大学医学部泌尿器科学准教授、獨協医科大学埼玉医療センター教授などを経て2023年から現職。