【ボート】児島デイリー杯 藤原啓史朗が34歳の誕生日に通算6回目の優勝
「デイリースポーツ杯」(7日、児島) 1号艇で人気を集めた藤原啓史朗(34)=岡山・112期・A1=が華麗な逃げで勝利。34歳の誕生日に児島で3回目、通算6回目の優勝を飾った。4コースのカドから差した片橋幸貴が2着、混戦をさばいた近江翔吾が3着で3連単は3番人気の930円で決着した。 3連単万舟券が5回と好配当が相次いだ最終日。優勝戦は人気を背負った藤原が地元ファンの声援に応え、イン速攻を決めた。S展示までのホーム向かい風が本番では追い風に変化。5艇が0台Sを踏み込む中、藤原はコンマ12で6番手S。不利なスリット隊形からこん身のターンで、昨年10月児島以来のVを飾った。自身の誕生日に優勝した藤原は「風が変わって怖かったが、僕が断トツで出ていた。1Mは全速で回った」と差して迫る片橋をバックで突き放しVゴールを駆け抜けた。 23年はびわこG2で完全V。SGデビューも果たし大ブレークしたが、今年は苦戦。「周年のG1(下関)では実力不足。一般戦の尼崎でも出せず、そのあと宮島(中国地区選)でケガ。リズムが悪かったが、今回の優勝で変わる。大舞台で活躍できるよう、目の前の一走一走精いっぱい走る」と次節のSG・ボートレースクラシック(戸田)を見据えた。表彰式に集まったファンは「ハッピーバースデー」コールで祝福。クレバーでクールな藤原の24年は地元デイリー杯Vで始まった。