目指せ! 新潟から世界へ! 『走れ!茨木童子』!
『走れ!茨木童子』に込めた、星さんのこだわりとは?
◆『走れ!茨木童子』に込めた、星さんのこだわりとは?◆ ――撮影は、フィルムでされていると聞きました。 星 これはこだわりですね。もちろんフィルムなので、すぐに見ることができないんですよ。現像も大阪まで出して。撮影は16ミリフィルムで行いますが、そのフィルムを更にデータにして(テレシネ=フィルム映像をビデオ映像に変換)、編集です。実際に見ると、出来上がった映像はやっぱり違うんですよね。製作費はかかってしまうんですが、これも譲れない部分でした」 ▲撮影現場で、16ミリフィルムカメラを除く茨木童子!? ――柔和な笑顔で話してくれていますが、めちゃくちゃカタイ意志を感じます。強い意志ではあるけれど、星さんはヒーロー願望があるという感じではないような気がします。 星 ヒーローになりたいというよりは、何より特撮ヒーロー作品が作りたいという気持ちが大きいですね。子どもの頃はもちろんヒーローごっこをして遊んだりしていましたが、こうして残る作品を作りたいんです。今までに作ってきた作品、それがすべてですね。ローコスト住宅一軒分くらいのお金は制作に使ってきましたけど、たとえばそのお金が戻るけど、今までの作品がすべてないものになるよ、と言われたら、まったく迷わずに作品が残ることを選びます。 ▲『走れ!茨木童子』、そして特撮ヒーロー作品への想いを熱く語ってくれた星さん。 幼少の頃に見た昔の番組から多大な影響を受けつつ、地元新潟県長岡市でこだわりを持ちながら作品を作る。 不易流行、温故知新なんていう言葉も浮かんだりするが、何よりも泥臭く熱い(特撮番組愛好の)感性で、星さんは作品を真摯に作っている。 特撮作品『走れ!茨木童子』の完成・配信開始は、2025年を予定している。
藤原 邦彦