高梨謙吾「先生は一言でいうと“ちょろい”」 『村井の恋』日笠陽子との収録で生まれたもの
高梨謙吾「先生は一言でいうと、ちょろいですね」
ーーお互いに演じた役について、どのようなところに魅力を感じていますか? 高梨:先生は……たくさんありますけど。 日笠:えっ! もしかして今、田中のことを「先生」って呼んだ? 高梨:ええ。 日笠:えーっ! 自分で「田中は」「村井は」って言ってるから、「先生は」って言われると……。 高梨:もうこれまでに何度「先生」と言ったことか。 日笠:先生と言えば、原作の島先生のことなんですけど、そっか、田中のことかあ。 高梨:この作品において、もう「田中先生」ですよ。 日笠:で、「先生は」……なに? 聞かせて? 高梨:先生は一言でいうと、ちょろいですね。 日笠:おーいっ!(笑) 高梨:ちょろいのがいいところですよね。恋愛模様を見ていると、慣れてないんだろうな、というところがやっぱり際立っています。男性ファンからすると、そういうところがグッとくるんじゃないかなと思いますけどね。視聴者は村井か田中先生どちらかに感情移入しながら観てくれるんじゃないかなとは思いますけど、どっちにもいいところはたくさんありますから。 ーー先生は村井の魅力について、いかがですか? 日笠:先生は生徒・村井に対して……そうですね。黒髪ロン毛は嫌だと言われたから、春夏秋冬(ヒトトセ)に寄せて金髪にしてくるっていう、何気ない田中の一言を全部本気にとらえる、それぐらい田中に全力な人です。でも、やっぱ田中はからかわれていると思うし、そんなイケメンの彼が自分に恋をするなんて、本気で言ってる? もはや美人局では? ぐらいに思っています。でも、そう思ってしまうぐらい、一般常識では考えられないぐらいのストレートさを持っているんですよね。そのストレートさってなんでなんですかね。ストレートすぎるが故に怪しく見えるって、悲しい世の中だなって今ちょっと思っちゃいました。 高梨:村井のようなアプローチをしてくる人、なかなかいないですもんね。 日笠:だって「イケる!」と思ったら告白する、って恋愛雑誌には書いてあるんでしょ? 高梨:ははは! 一般的には(笑)。 日笠:一般的には、食事に行って距離を縮めて、向こうのOKサインが出たら告白でしょ? そうじゃないんですよ、村井くんは。でも、彼のこの目を見てもらえばわかる通り、芯があるんですよね。田中先生が好きだという気持ちが、1ミリもブレることなくずっと持ち続けてきたし、そのために努力をし続けてきた。その思いを持ち続けるって、ものすごく大変なことなんですよね。 高梨:普通だったら移ろっちゃいますよね。 日笠:なので、「なんていう少年なんだろう」と思いますね。実は誰よりももしかしたら大人なのかもしれません。 ーー村井も先生も、ひとつのことに熱中しています。おふたりが今、熱中しているものについて教えてください。 高梨:僕は基本的に熱しやすく冷めやすいので、長らく何かに熱中してることはないし、執着心も薄い人間なんですよね。強いて挙げるなら……コーヒーですかね。 日笠:出た! 凡コメ!(笑) 高梨:あははは! 日笠:どうしてコーヒーがお好きなんですか? 高梨:そこを掘り下げますか? 日笠:どうして今ハマってるんですか? 高梨:美味しいからだよ! 日笠:ははは! 私に任せて。 高梨:お願いします。 日笠:実は私もすごく熱しやすく冷めやすいんですよ。幼い頃から書道をやってみたり、ピアノをやってみたり、いろんな習い事をしてきたんですけど、全部続かなかったんです。でも唯一、10代からハマっていることがあって……声優という職業です。 高梨:(拍手) 日笠:(立ち上がって笑顔で拍手に応える) 高梨:僕らはこういう感じです。 日笠:『村井の恋』、お願いいたします!
ふくだりょうこ