番記者のちょっといい話 巨人・長野久義と日大同期・ホンダでもチームメートの川戸洋平さん「嫌いっていう人間は誰一人いなかった」
(セ・リーグ、DeNA2-3巨人、9回戦、巨人6勝3敗、25日、新潟)プロ15年目の巨人・長野久義外野手(39)が25日、DeNA9回戦(ハードオフ新潟)の九回に代打で中前適時打を放ち、プロ野球史上138人目の通算1500安打を達成した。39歳6カ月での到達は年長3番目。 【写真】通算1500安打を達成し記念のボードを掲げる巨人・長野。チームメートも祝福 長野は球界屈指の人格者でもある。長野と日大野球部の同期で、ホンダでもチームメートだった川戸洋平さん(40)は「必要なものはとことんやる性格だったし、とにかく後輩の面倒見がよかった」と回想。公式戦でミスをした後輩が監督に叱責されて落ち込む姿を見ると、その日のうちに食事に誘い出していたという。 日大では1年生が当番制で担当する道具の片づけや風呂掃除などの班が一緒で、4年時は寮で同部屋。社会人時代を含め「長野のことを嫌いっていう人間は誰一人いなかった」と明かした。 巨人でチーム最年長(39歳)となった今も、壁にぶつかった後輩に必ず声を掛け、食事に連れていくこともたびたびある。2年目の萩尾や大城卓らがファーム落ちすることが決まった際、2人きりで話を聞いたり、LINEや電話で「早く上がってこいよ」と激励したり、何かと気に掛ける。常に周囲に慕われる長野の偉業を、多くの人が心から喜んでいるに違いない。(巨人担当・樋口航)