柴原瑛菜、単で飛躍の予感 杉山愛監督「トップ20も」―女子テニス
【ロンドン時事】女子テニスの柴原瑛菜(橋本総業)が、スペインのマラガで今月行われた国別対抗戦ビリー・ジーン・キング杯ファイナルに日本代表として出場し、シングルスで飛躍を予感させる活躍を見せた。 ルーマニアとの1回戦、イタリアとの準々決勝ともに格上選手を破り、高い潜在能力を示した。 1回戦は負ければ敗退が決まる崖っぷちの状況で、シングルス第2試合に出場。当時世界ランキング135位ながら、同73位にストレート勝ち。準々決勝では同54位に逆転勝ちした。「これらの勝利は大きな自信を与えてくれた」。笑顔で手応えを口にした。 ダブルスで頭角を現し、混合で2022年全仏オープン制覇。青山修子(近藤乳業)との女子ダブルスでも23年全豪オープン準優勝の実績を残した。五輪は東京、パリと2大会連続で出場。今季はシングルスにより注力し、全米オープンでは四大大会に初出場し、初勝利をつかんだ。 今年初めに548位だった世界ランクは、11月18日付の発表で133位と大幅に上昇。得意のサーブは威力が増し、各ショットの質も向上して、「相手によって戦術を柔軟に変えることができるようになった」という。 日本代表の杉山愛監督は「プレッシャーを楽しみ、実力を出し切れるのが最大の魅力。トップ20に入るポテンシャルがある」と太鼓判。26歳はキャリアのターニングポイントを迎えている。