空きはわずか2枠? 22歳MFに「伸びしろ」…森保ジャパンはW杯最終予選をこの23人で戦え【前園真聖コラム】
サバイバル対象はGK1枠+フィールドプレーヤー1枠か
ここまででほぼ確定だと思われるメンバーは21人。残りはGK1人とフィールドプレーヤー1人です。 GKのもう1人は、前川黛也(ヴィッセル神戸)、谷晃生(FC町田ゼルビア)、シュミット・ダニエル(ヘント/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)が候補ですが、決め手がないためこの中から調子のいい選手が選ばれると思います。 フィールドプレーヤーでボーダーラインにいるのではないかと思っているのが橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド)、小川航基(NECナイメヘン/オランダ)、細谷真大(柏レイソル)らです。もっとも、もし招集できるようになるのであれば、伊東純也(スタッド・ランス/フランス)は必ず入ります。そうなると枠は残りません。
もしも伊東がまだ招集できず、僕がその残りの1枠の選手を選ぶとしたら――。鈴木唯人(ブレンビーIF/デンマーク)をチョイスします。今回、鈴木はミャンマー戦の後半に出場したものの強烈なインパクトを残すことはできませんでした。ですが、その試合が鈴木にとって日本代表のデビュー戦だった点を考慮していいと思います。それよりも自分のクラブでのストライカーとして、そしてインサイドハーフとしての活躍ぶりを考えると、今後の日本代表の中での十分な伸びしろを感じられます。 外せない選手だけでも23人が埋まりそうになっていますし、当落線上にも選手がたくさんいます。この豊富なメンバーの中から誰がチョイスされるのか、そしてどんな戦いを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。 [プロフィール] 前園真聖(まえぞの・まさきよ)/1973年生まれ、鹿児島県出身。92年に鹿児島実業高校からJリーグ・横浜フリューゲルスに入団。96年のアトランタ五輪では、ブラジルを破る「マイアミの奇跡」などをチームのキャプテンとして演出した。その後、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)、湘南ベルマーレの国内クラブに加え、ブラジルのサントスFCとゴイアスEC、韓国の安養LGチータースと仁川ユナイテッドの海外クラブでもプレーし、2005年5月19日に現役引退を表明。セカンドキャリアでは解説者としてメディアなどで活動しながら、「ZONOサッカースクール」を主催し、普及活動を行う。09年にはラモス瑠偉監督率いるビーチサッカー日本代表に招集されて現役復帰。同年11月に開催されたUAEドバイでのワールドカップ(W杯)において、チームのベスト8に貢献した。
前園真聖 / Maezono Masakiyo