福島県双葉町にコインランドリー 7月1日オープン 震災と原発事故後初めて 「住民交流の場に」
福島県双葉町のJR双葉駅東側に7月1日、コインランドリーが開所する。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、町内にコインランドリーが誕生するのは初めて。町内の建設業・福田工業が運営する。福田一治社長は「洗濯をしに集まった住民が交流する場にもなればうれしい」と話す。 「誰かが最初に踏み出さなければならない」。福田社長は20日、強い決意を胸に開店準備を進めた。原発事故に伴い会社の拠点を福島県いわき市に移し、これまでに市内でコインランドリー3店舗を運営してきた。経験を生かして古里での出店を決意。特定復興再生拠点区域(復興拠点)として避難指示が解除された双葉駅前にはまだ店がなく「町活性化の一助になれば」と考えた。 店を開く場所にはかつて「永井食堂」があり、多くの町民に親しまれた。住民が再び集い、にぎわう風景を思い描く。「元の暮らしを取り戻す起爆剤にしたい」と誓っている。 店の名称は「てるてる坊主」。住所は双葉町長塚字町44の1。除菌機能を備えた最新の全自動洗濯機、乾燥機など計8台を置く。24時間営業とする。