妻子いるのに生活費全て賭ける…「ハズれたら死ねばいいや」ギャンブル依存症男性の“転落人生”と克服への歩み
違法のオンラインカジノはスマホなどでできてしまうため、24時間どこでもできてしまい、より依存症になるリスクが高いといいます。
■ギャンブル依存症の診断基準となる「2大症状」
ギャンブル依存症になる経緯を、愛知県の「こころの健康推進室」に聞いたところ、1度ギャンブルをやるとさらに刺激を求めて金額が増える、ということを繰り返すうちに「脳の回路」そのものが変化するといいます。
「お腹が空いてご飯が食べたい」と同じような感覚で「ギャンブルみるとやりたくなる」「負けた分はギャンブルで取り返す」といった条件反射が起こるようになり、まさに「やめたくても、やめられない」状態に。 脳の回路が歪んでしまっているため、「本人がだらしない」「意志が弱い」といった性格面が原因ではない「病気」の状態ということです。 ギャンブル依存症の診断基準となる2大症状が「借金がある」「ギャンブルをするために嘘をつく」ことです。
ギャンブル中心の思考しかできなくなっているため、多くの依存症患者はこの2つに当てはまるといいます。
■経験者に聞いたギャンブル依存症の「克服法」
ギャンブル依存症の治療はどう行っていくのか、ギャンブル依存症問題を考える会の渡辺さんは、支援団体に通ってギャンブル依存症患者同士でグループミーティングをするなどして克服したといいます。 例えば「使ってはいけないお金に手を出してどんな気持ちだったか」など、正直な気持ちや心の変化を吐き出し、仲間の意見を聞くことを繰り返したということです。 依存症の人は、人間関係が破綻することがほとんどで、そういった中で「必ず回復できる」と言われたことが希望になり、克服できたと話します。
依存症の自覚がある方や、その家族で悩んでいる方は、各県に相談窓口があります。
【東海3県の相談窓口】 愛知県 精神保健福祉センター 052-951-1722 岐阜県 精神保健福祉センター 058-231-9724 三重県 こころの健康センター 059-223-5243 2024年3月29日放送