米子市淀江町の「産業廃棄物最終処分場」鳥取県に設置許可を申請 “30年越し”の計画新段階へ
山陰中央テレビ
30年越しの計画が新たな段階に入ります。鳥取県米子市に計画されている産業廃棄物の最終処分場について、事業主体の第3セクターが31日、鳥取県に設置の許可を申請しました。 県などが出資する第3セクター・鳥取県環境管理事業センターの岡本康宏理事長が31日に県庁を訪れ、地域社会振興部の盛田聖一部長に、廃棄物処理法に基づき米子市淀江町に計画している産業廃棄物最終処分場の設置許可を求める申請書を手渡しました。 鳥取県環境管理事業センター・岡本康宏理事長: 安全対策など調整が整いましたので、今回の提出の運びとなりました。 県内に最終処分場がない状態を解消するため、県環境管理事業センターは1994年に設立され、2008年に米子市淀江町を処分場建設の候補地に選定しましたが、地元住民の反対もあり計画は難航していました。こうした中、センターは環境への影響がほとんどないとする県の調査結果や説明会などを通して地元住民との合意形成に道筋がついたと判断、県に設置許可を申請しました。30年越しの計画は、県がその是非を判断する新たな段階に入りました。 鳥取県環境管理事業センター・岡本康宏理事長: 長い時間がかかったというのは事実だと思うが、私どもも粘り強く丁寧に進めてきたつもり。引き続きお問い合わせ、ご意見については真摯に丁寧に対応していきたい。 鳥取県地域社会振興部・盛田聖一部長: 申請に対する処理期間というのが4ヶ月と決まっているが、そこは丁寧に審査する必要がありますので、いろいろな意見があると思うが、それに従って自然体でやっていけたら。 県は、米子市や地元住民から意見を聞いた上で、約4か月という期間にこだわらず、専門家も交えて丁寧に審査を進めるとしています。
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