スバル「NEWレオーネ」が国内初の53年規制適合。SEEC-TとEGRを組み合わせた独自の排ガスシステムを採用【今日は何の日?3月31日】
スバル独自のSEEC-Tシステムで53年規制をクリア
排ガス規制の強化に対して、スバルは1973年にスバル独自の排ガス低減技術SEEC(SUBARU Exhaust Control)を発表、1975年には51年規制に対応したSEEC-Tを開発。 SEET-Tは、排気管内の負圧によって作動するリードバルブで、排気マニホールドとシリンダーに新気(2次空気)を導入、希薄な燃焼を活性化し排ガスを低減するシステムである。 このSEEC-Tに改良を加え、EGR(排気ガスを吸気側に還流)を追加した排ガス低減システムを採用した1.4Lと1.6L水平対向エンジンを搭載したNEWレオーネをマイナーチェンジで市場に投入。これにより、レオーネは国内初の53年規制適合車という栄誉を得た。 その後、他メーカーも独自の排ガス低減システムを開発し、続々と53年規制に適合車が登場。排ガス規制に苦しんだ1970年代が終焉を迎え、1980年代の高機能・高性能時代が幕開けたのだ。 53年排ガス規制という高いハードルを乗り切るため、日本のメーカーは様々な排ガス低減技術やエンジン制御技術を開発した。その結果、日本の技術が世界に認められ、日本車が世界で大躍進する原動力となったのだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純